生と死 ドレスデンの癒し・先祖からの癒し  Death and life -Life cycle and healing in Dresden

始まりと、終わりが繰り返された一週間。生と死。癒しに関して
たくさん学んだ。

まずは、以前ヨガにきてくれていた友人の一人が末期の乳がんと分かり
帰国することになったこと。最初はショックで、悲しさで泣いた。
向き合うために瞑想を続け、明るいお別れパーティを望むということで、
楽しく過ごした。

病は人生の転換のためのメッセージ、とホリスティックに癒しに取り組
むことが回復への道ーと伝えられなかったことで、何か遣り残した感じが
したので、翌日乳がんとヨガ・瞑想の文献を印刷すると思い切って彼女の
家に寄った。次男が彼女の家に行きたいと言い出したことが肩をおした。

たった15分だったが、ガン発病が人生のトラウマ直後に多いとリサ
ーチで読んだ彼女が、自分の生活を振り返り、既にそのストレスを突き
詰め、取り組み始めていること、またがんセンターの医学チームと組み
ながらも、ポジティブにビジュアリゼーションや、ヨガも再開し、体、
心、魂のレベルで直していくのだという話ができた。

私も末期癌から回復した寺山新一翁さん(www.shin-terayama.jp
癌をやっつけるのではなくて、癌を大切にして、その不調に至ったメッ
セージをきき、毎日楽しく精一杯に感謝することで、20数年生きる-
英語での最近のインタビュー:
www.modavox.com/WTRStudioA/HostModaviewForWTR.aspx?ShowId=807&BroadcastId=30828&ScheduleTime=13)
や、病は気からと、難病を超ポジティブ感情で生きること(コメディを見な
がら大笑いしたり)で克服した国際ジャーナリストのノーマン・カズンズ
氏の話をしながら、彼女の癌センターが統合的なサポート(瞑想やヨガ、栄養
など)を取り入れている文献をも渡し、思いを充分分かち合った。彼女のヒー
リングはもう始まっていると確信でき、魂と魂の交流ができたこと、この
学びのプロセスの一部にならせてもらえたことに心から感謝した。明るい
気持ちで冗談を言いながら彼女を送り出せたのだった。

そして、難病回復から人生が変わったというドイツ人の大切な友人もイギリ
スのホームスクーリング・コミュニティでの家族の移住を決め、明日発つ。
彼からはドイツの教育の問題点、ロハス的なお金のシステムのこと、子供の
教育のこと、自分が自分であること、言葉に表わせないことを色々学んだ。
目を見つめた時、この人とは、ソールメートだな、というか深い永遠のつな
がりを感じた。直後車の中で、離れる悲しさで泣き始めたが、いい人に出会
えた嬉しさと感謝に変わった。

昨日は長男のシュタイナー小学校入学。 不便なドイツ語で何だか間違いだら
けの初日を迎えたが、笑顔の30人のクラスの子供達に、祖父母、親戚が群
がるように声をかけたり 写真をとったり、そんな炸裂する幸せエネルギー
に私達も包まれていた。

同じ幼稚園からシュタイナー小学校共に行くお友達の一家が、お祝いを一緒に
どうぞと言って下さっていた。幼稚園でということで、一年生全員のパーティ
と間違えていた私達は、一室を借りた素敵なテーブルセッティングにびっくり。
おじいちゃん、おばあちゃん含めた家族水入らずのお祝いによんで頂いたのだっ
た。親戚が日本とウクライナでシングル・ファミリーの私達をよんで下さった
その方達の優しい配慮に、来てから気付いたのだった。

幼稚園を借りるというのは、子供には嬉しいイキなはからいで、大ごちそうを
頂きながら、ゲームをしたり話しをしたり、子供達はきゃーきゃー言いなが
ら、かって知ったる庭で満面の笑顔。次男も大きい兄ちゃん達に遊んでもらっ
て、ドイツ語もどきで堂々渡りあってた。

第2次大戦で連合軍に壊滅された聖母教会で、今ボランティアガイドをして
いるおじいさんが、英語でドレスデンやその聖母教会にわたるreconciliation
の一つ一つの歴史を話してくれた。痛々しいことを受けたが、もともと始めたの
は自分達で、ヒトラー下結局巡り巡って自分達に戻ってきたのだと語られた。
自分達の一つ一つの行動に起因があるとするおじいさんの真摯な態度(罪悪感
というよりは、責任感)に同感し、感銘を受けた。

私の父が満州時ソ連兵に襲われた時の話も深く感じながらききいっていた。
娘の私は、元ソ連軍として従事していた父をもつウクライナ人の夫と、日本語
ロシア語の飛び交う家庭を築いている。ソ連兵に命を奪われそうになった体験
をもつ祖父が、1999年孫の私のモスクワ滞在の写真を一枚一枚なめるよう
に見ながら、
「こんなきれいな都市だったのか。。。」
と独り言を繰り返し言っていたのを思い出した。
祖父の中で、戦後50年固まっていた”敵ソ連民”が、美しい文化と暮らしを
もつ自分と同じ”人”に変わった瞬間だった。写真を見せたことがその引き金に
なれたのだと嬉しかった。また90近くなっても人間は深く成長し変容する
ことができるのだと感動した。この訪日の際が私の生前の祖夫との最後
になった。

私達は今、昔ソ連が支配し、複雑な歴史をもつドレスデンに住んでいる。
おじいさんは、ドレスデンの人は社会主義のことやソ連のことは、普通あま
りききたがらないといい置きし、だが知ることは必要なのだと、夫の子供
時代のこと、ソ連社会のことなどを頷きながら長く聞き入っていた。

おじいさんと話しながら、上記、満州で苦労した祖父、戦時中パプア・ニュー
ギニアに研究後の帰路、2年の研究結果やサンプルを爆沈されながらも無事に
帰国し、話し好きだった祖父、の二人を思い出した。初めてお会いした
方だったのに、話が尽きなかった。

同じ言葉を話していたら誤解も戦争もないのに。。。とつぶやかれた時、
人と人の心からの対話の大切さが平和の礎という私の思いに又裏打ちをして
頂いた気がした。そして、ここドレスデンで癒しの過程をこうしてい
見とどけさせて頂くこと、自分がヨガを教えたりピースコンサートのコーデ
ィネートなどで癒しに加わることに、ここにきた意義を感じた。

火曜日夜の聖母教会の礼拝に是非とお誘い頂いた上、最後は”God bless you。
本当にあえて良かったよ”と、あったかい手で握手してもらえた時は涙が出そう
だった。新たに意味をもった聖母教会に出かけよう。一人一人の癒しの道が
平和につながっているのだと再確認できた特別なお祝いの一日であった。

帰宅後、2004年ドレスデンに来た直後や、長男の幼稚園入園の写真を
眺めていた。友達や家族、親戚みんなに愛情いっぱいふりそそがれて育って
きた子供達だ。
こうして子供が育っていくのが、なんだか嬉しいような、さみしいような
気持ちになりながらも、親になって初めて親の気持ちがわかるとは本当で、
こうやって、私達も成長を見守ってもらったんだと感謝の気持ちがわいた。
そしてこんなに色々な体験させてもらえる親になれたことにも。

先週満月のヨガ・ワークショップ後に迎えた誕生日パーティ兼ポットラック
ディナー。みんなに祝ってもらって、本当に嬉しかったし、楽しかった。
そして、今日は友人宅で素敵なディナーに招待され、体、心の充足となった。
出会えた人、支えてくれた人、脈々と続く先祖達、家族とのつながりを
感じた。私もこの命の一部なのだ。

何気なく過ぎてしまうひと時ひと時を本当に大切にして、心の底から、細胞
の一つ一つが、フルに生きてる!って感じられる生き方をしよう。
ドイツ語ができないとへっぴり腰の4年でもあったが、ここにいることから
逃げないでまっすぐ向き合い、自分の持っているものをフルに使って生きて
いきたい。

終戦記念日に生まれた私は、先祖からの様々な戦いや、自分達の中にある
様々な戦いの終わりを記念すべきして生まれ、平和到来の役割を担うのが使
命なのだと思う。
しまったー!ということも多々あるが、一生懸命頑張ってる自分達になかな
かじゃないのと、にっこりしながら歩む。プロセスもプロ・ピース。自分や
周りを痛めつけないよう(平和的)に、生きることで、平和の道を一歩
一歩歩む。
いろいろつながった一週間に感謝。戦争、平和のことを色々思い出す8月。
日本ではお盆が終わり、秋に向う。皆さんの8月はいかがでしたか?

May peace be in our mind,
Sat Nam,
Ek Ong Kar Kaur 野沢綾子

2 Responses to “生と死 ドレスデンの癒し・先祖からの癒し  Death and life -Life cycle and healing in Dresden”

  1. 乗松聡子 Says:

    大変心に残る投稿をありがとう。「蟻の兵隊」というドキュメンタリーを見た直後に入っていた綾のメールに関連を感じすぐ読みました。

    「蟻の兵隊」は中国山西省で終戦を迎えたのに軍の命令で残留し、中国国民党系軍閥の部隊として共産党軍と戦った日本兵の話です。日本政府はそれを志願による残留とみなし、戦後補償を拒み続けています。日本軍と国民党軍閥間の密約があったという疑いの証拠を探し山西省に出かける元日本兵奥村さん。その旅の中で、昔自分が初年兵として中国人を処刑させられた場に立ち、また日本軍に輪姦された女性と語り合うシーンがあります。人殺しをしたことを妻に言えないでいる奥村さんに対しその女性は「語ったらどうか。強いられてやったことなんだろう。あなたは悪い人には見えない」と励ます。心身にここまでの傷と屈辱を与えられた女性からこういった言葉をかけられるシーンは、涙が止まらなかった。ドイツ、ロシア、日本、中国、・・・。暴力の連鎖が何億もの人を殺した血まみれの20世紀から私たちは何を学び21世紀を始めたのか。綾がやっていることが人を癒し、幸せをもたらし、世界をいい方向に導くことは間違いないと思う。これからも活躍を。 聡子より

  2. Y.T. Says:

    あやさん

    お元気ですか?

    前回のヨガはどうしても、、、の仕事が入ってしまいいけませ
    んでした。残念。ほぼ毎回参加しているのですが。
    今、ブログをさら~っと読ませて頂いて、どうしても伝えたく
    なりました。

    実は今回の写真展を含めてなんですが、今年に入ってから自分
    の人生が大きく変わり始めています。大袈裟じゃなくて。

    不思議なくらい。

    ちょうどヨガをやりだしてからなので関係あるのかなぁ、、、
    って真剣に思ってしまいます。

    うまくお話出来ないのですが、去って行くもの。新たに出会っ
    て行くもの。人も事も、気持ちいい位に、自然に行われていっ
    ています。

    しかも、今後自分の人生の方向を変えて行くような出来事や、
    出会いがありました。

    みんなが温かくて、助けてくれたり、見守ってくれたり。。。
    その力でもの凄い頑張れる。

    そして何よりも、自分が今まで避けてきた自分に向き合い、受
    け入れ始めています。これはまだ時間がかかりそうなんですが。
    自分の抱えてる事とうまくバランスをとっていけないかと試行
    錯誤中です。

    それらは、私にとって一大事だし、無理もせず向こうから勝手
    に色んな事がやってくるような感覚で、多分転換期なんだろう
    なぁと思っています。

    それから、写真が、自分の写真が撮れるようになりました。
    急に目覚めたかのように。
    写真も変わった。

    ヨガをやっていると、時々、自分が只の人間になっている感覚
    になります。
    何者でも無い、ただの人間。
    気持ちいい。
    写真に集中している時も同じ感覚の時があります。

    何か、月一回では足りないので、アスリート向けのクンダリー
    ニヨガのDVDを買って見ながらやっています。笑。
    DVDがあるといいですね~。是非、出してください。笑

    と、ちょっと最近自分でも不思議な近況報告でした。笑

    あやさん、クンダリーニヨガに出会わせてくれて本当にありが
    とうございます。うれしいです。
    Y.T.

Leave a Reply