海外でのひらがな学習とシュタイナー教育(Learning Japanese abroad in a Waldorf way)

長男がシュタイナー小学校に通い出だして、3週間たった。
毎日、お話をきいてくるよ、と言っている彼の話を時々、
簡略化して話してもらう。話の後は、何かかいて、それから
外で遊び、ランチ、昼ね、外遊びで3時。最初の8週間の
授業は10;30までの2時間半。あとは日本では学童という
ものと一緒だ。宿題は一年生の間はない。

バックパックを開けて、中のノートを見ると、頁を囲むように
黄色の2,3cmの枠に続き、次の日はその中に腺が一本など、
ホリスティック教育をやってきた私も、
「おー、これがうわさのエポックノートだ!」
と思いつつ、やっぱり”???”感がぬぐえない。
子安美智子氏が「ミュンヘンの小学生」で書いていた驚きと
一緒だわと笑う。

クリエイティブな長男はもともと絵をかいたり、工作すること
が好きで、ゆっくりなシュタイナー教育が深いところで働きか
け、いいものを引き出してもらってると思えることは多い。
ネイティブアメリカンフェスティバルで見てたものとか、
キャンプファイヤーしたことなどをデザインにしているところ
を見ると、色々なことを良く観察していること、体に染み込んで
いることがこうやって表れていることにも気づく。
子どもの幼い時の体験の影響は大きいというのは本当だ。

8週間たつと、メインの授業のほかに、英語とロシア語(旧東ドイ
ツのドレスデンならでは)が入ってくる。ロシア語も母国語
の息子には、ありがたい話だ。

さて、日本語の方は、4月から日本語補習校に通っている。
正直言って、7月までは幼稚園に行っていたこともあり、様子見
状態で、日本帰国組に合わせた補習校でどこまでやっていけるの
か見極めていた。勿論本人は宿題していなくても、読めなくても、
行きたいと言っていたが。

本人が小学校入学すると、意識もかわってきたようで、勉強すると
いうことの意味が少なからず分かってきたのか、学びの準備ができ
たように感じる。
ただ、シュタイナー学校が、7歳までは体で覚え、文字はまず
たくさんの語りを通して、イメージをふくませてから、順々にそ
のイメージから学んでいくという感じで、日本語だけ違うやり方に
しても、彼の中に染み込んではいかないのは明らかである。

それでも補習校の宿題は出るし、やっていかないと授業の意味
がないし、勿論帰国組一年生のレベルには、全然匹敵していないが、
それでも日本語の読み書きは学んで欲しいから、補習校で仲間と
一緒に楽しく学んでほしいし。。。というジレンマが続いた。

補習校の宿題が全部できなかったので、とりあえずやれるものを
やろうと、一枚のプリントをした。字を覚えてないため、探させる
と一つ探すのに、5分、10分。5文字かそこらが集中力の限界。
言いたいことを私が書いて、それをコピーしたが、それでも必死。

「宿題しないで行ってもやってることわからないから行くのやめる?」
と言っても、
「行きたい」と言い張る。
「書けないと学校でやってることについていけないし、でも形ばかり
終わらせるために上面宿題終わらせても意味がないし、困ったなあ。
どうしようか」
というと、
「ちょっとずつ字を書けるようにすればいいんだ」
と本人なりにやる気満々。ここは、このやる気を摘み取らないように
伸ばしていかなくてはと考えこんだ。ただ、日本のシュタイナー学校
に行っているわけではないので、一字に3日はかけていられない。。。

頭をひねった挙句、あいうえおの木の積み木で、読むクイズをして、
それから、空中で手で字をなぞって、最後は絵の具を手につけて
大きな紙に一枚ずつ、あいうえおをかくことにした。
これで、雰囲気を体でつかんだようで、やっと、とめるところ、
はねるところの感覚が少しわかったようであった。
小さな場所に、鉛筆で書くのは不器用な彼にはどうも体がついて
いっていなく、字を覚えるところまで神経が回っていないのは分かっ
ていたからだ。

先生に相談すると、勿論先生も息子のレベルをよくご存知で、それに
合わせた宿題を出していただけることとなった。
一週間ごとに、一列ずつの目標で、一週間したことを私が報告して
テストがある時は一列ずつにしてもらう。
家でも一日ごとにあ の日、と決めて、あ のつく言葉さがしや、あ 
のお話ができたらと、考えが膨らんだりするうち、私達なりのやり方
をつくっていけばいいのだ、それこそ、教育だ、と思うようになった。

先生にも、幸いクラス人数も少なく、快く宿題違うのにして、
これから彼のレベルで何とかひらがなの読み書きできるようにしていき
ましょうといわれて、肩の荷がおりた。先生、ありがとうございます!

学校という学びの場に身をおいて スローラーニングでも、日本語の
読み書きができるますように、と今週もかきくけこの練習を続ける。

一文字ずつお話の中から字が浮かんでくるように、驚きをもって
絵から入ってやってみたいが、どんな方法があるのだろう。サイトで
探してみようと見ていたら、一年間のドイツ・シュタイナー学校留学
日記を本人(子ども)が書いた本が出版されたのをみつけた。
www.asahi-net.or.jp/~be9h-ngt/osirase/hon.html

海外でシュタイナーで学ぶ日本人のネットワークはないものだろう
かとふと思った。

つくづく、子と共に親は学ぶものだ、と思った。

野沢綾子

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